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武士のような人、たちと食事をした。
目と心、刀を持っている。
着地点の話が面白かった。
着地点が見えない人、自分もそのタイプだと思って、今までの自己不信さがあっさりと納得のいった。
合う道、合わない道がある、多分。
着地点の見えないまま、自分でもよくわからない感覚を追い続ける、抽象的、やはり幽霊のように漂う。しかし気配は今は濃い。
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それにしても自分のことを話さなかった。
それは謙遜や遠慮じゃなく、自分への自信の無さからか、それならば相手に失礼だと帰ってから思った。
生きてる時間が違う、僕は僕の話を愚かでもするべきだった。
僕はまたもらってばかりになってしまった。
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先日の絵のことが、他の人の心の中で未だ生きているのは嬉しかった。
念を込めて描いた。エゴ剥き出しで。
確かに自分そのものだった。それを人に好かれるのは幸せなことだと感じた。
描いている間はとてもつらかった。
これを描ききったらもう余生、死んでしまいたいとも思っていた。
終えてみて、今そんな感覚は気持ちいいほど晴れ、吹き飛んでしまった。
何か確かに自分が変わることを成し遂げた、ということなのかもしれない。
ようやく刀を得た、そんな気持ちなのでこれから勝負、頑張らなくてはならない。
そうしなければ、僕を見てくれている人に対して、失礼だ。
誤摩化しは最低だ。
僕は自分のための他、僕の好きな人のためにも生きたい。
そういう人らに、渾身で捧げたいのです。